CAGE bio社との自己免疫性皮膚疾患に関する共同研究契約締結のお知らせ
当社は、CAGE bio Inc.(米国、カリフォルニア州)とTAGX-0003の自己免疫性皮膚疾患に関する研究開発契約を締結しましたので、お知らせいたします。
TAGX-0003は当社が開発している抗IFN-γのDNAアプタマーであり、既にヒト化マウスモデルへの皮膚内投与により円形脱毛症のような自己免疫性皮膚疾患に対しての薬効効果を確認しております。また、CAGE bio社は、独自の革新的な共結晶イオン化液体製剤技術を有しております。
CAGE bio社の製剤技術をTAGX-0003に適用することにより、非侵襲性で副作用の少ない自己免疫性皮膚疾患に対する塗布薬の開発を進めてまいります。
・当社のCEO古関のコメント
CAGE bio社と協力することにより、当社の開発したアプタマーが、円形脱毛症や白斑など皮膚自己免疫疾患の患者に対する効果的な治療法となると考えます。中分子の核酸アプタマーである当社のXenoligo®を皮膚に浸透させるということは非常に価値のある取り組みです。CAGE bio社と協力体制を構築できることを大変喜ばしく思うとともに、独自の共晶イオン液体プラットフォームが、“効果的で安全な薬を多くの人に届けることにより社会に貢献する”という当社のミッションの実現を可能にすると確信しています。
・CAGE bio社のCEO Nitin Joshi氏のコメント
タグシクス社とともに自己免疫性皮膚疾患に苦しんでいる患者を救う価値の高い薬を開発することを非常に喜んでいます。当社は分子量の大きい物質を安定的に皮膚内部に送り届ける独自の技術プラットフォームを持っており、重篤な疾患、頻度の高い疾患、希少性疾患などあらゆる疾患に対して治療の可能性を開くことができると考えています。
■タグシクス・バイオ株式会社(https://tagcyx.com/wp/)
東京に本拠を置き、高機能の核酸医薬の開発を可能とするXenoligo®プラットフォームを展開しています。独自の人工塩基対技術により高い親和性と選択性を持ったDNAアプタマーであるXenoligo®の創成を行っております。
■CAGE bio Inc. (https://cagebio.com/)
アメリカのカリフォルニア州に本拠を置いており、独自の共晶イオン液体製剤技術プラットフォームを活用して、皮膚疾患、炎症性疾患、免疫性疾患向けの製品を開発しております。
CAGE Bio社は、カリフォルニア大学サンタバーバラ校のSamir Mitragotri教授が率いる研究チームが開発した技術を導入しています。