昭和電工マテリアルズと創薬ベンチャーのタグシクス・バイオとの間で 再生医療分野における技術の開発委託・受託契約を締結
News Release
昭和電工マテリアルズ株式会社
タグシクス・バイオ株式会社
2020年11月17日
昭和電工マテリアルズと創薬ベンチャーのタグシクス・バイオとの間で
再生医療分野における技術の開発委託・受託契約を締結
昭和電工マテリアルズ株式会社(取締役社長:丸山 寿、以下、昭和電工マテリアルズ)とタグシクス・バイオ株式会社(代表取締役:古関 千寿子、以下、タグシクス・バイオ) は、2020年10月12日、タグシクス・バイオの持つ独自技術を再生医療分野に応用するための開発委託・受託契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
タグシクス・バイオは、独自の人工核酸塩基に関する技術*を用いたDNAアプタマー医薬品の開発を進めるベンチャー企業です。アプタマーとは、特定の分子と立体的に結合する核酸分子(DNAやRNA)やペプチドであり、抗体医薬と同じように標的とするタンパク質に特異的に作用することで医薬品として活用することが可能です。タグシクス・バイオが開発するアプタマー「Xenoligo®」は、タンパク質への高い親和性、特異性を有しており、タグシクス・バイオは、この技術を基に自社創薬および製薬企業との提携による共同開発を行っています。
昭和電工マテリアルズは、2017年5月に再生医療等製品の受託製造の分野で米国大手の一社であるMinaris Regenerative Medicine, LLC (旧 PCT, LLC, a Caladrius Company)を完全子会社化し、グローバルで再生医療等製品の受託製造事業を展開しています。また、iPS細胞の培養のための培地などの再生医療用消耗材の開発に加えて、再生医療分野における次世代モダリティ(治療方法)に対応した革新的新製品の開発も進めております。
今般の開発委託・受託契約は、昭和電工マテリアルズがタグシクス・バイオに「Xenoligo®」を応用した再生医療に関連する新規技術の開発業務を委託するものです。両社は本開発業務の成果を生かして、安全、かつ治療効果の高い細胞製剤の創製をめざします。
* 人工核酸塩基に関する技術とは、天然DNAの2塩基対(アデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)シトシン(C))に第3の人工塩基対を追加したシステムに関する技術であり、分子生物学の基本システムを革新させる技術として世界中で研究開発が進んでいる。その中でもタグシクス・バイオの人工塩基対技術は、PCR(Polymerase Chain Reaction)において高い正確性を有する点で、世界をリードする技術である。
以 上
◆本件に関するお問い合わせ先
昭和電工マテリアルズ株式会社
ブランド・コミュニケーション部 広報担当 久岡 TEL 03-5533-7073
タグシクス・バイオ株式会社
管理部 CFO 久戸瀬 TEL 03-6407-1672